Directors love | How I Learned to Stop Worrying and Love the Directors (または私は如何にして心配するのをやめて監督たちを愛するようになったか)

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David Lynch(デヴィッド・リンチ)

デヴィッド・リンチ デヴィッド・リンチ監督(1946年1月20日~)は、カルト的な映画を数多く制作し、まさに奇才と言うにふさわしい映画監督。
またデヴィッド・リンチ監督は、マニアックで難解な映画を作ることで有名で、デビュー作の「イレーザー・ヘッド」はその代表格。
「イレイザー・ヘッド」は、予算の関係から完成に5年かかって制作され劇場で公開されたが、難解なうえにモノクロでグロテスクさが際だってしまったことで当時はヒットしなかったが、2004年に「文化的、歴史的、芸術的」に重要なフィルムを登録する、アメリカ議会図書館のアメリカ国立フィルム登録簿に登録されている。
デヴィッド・リンチが、映画監督として注目されたのは、イギリスの実在した人物を描いた2作目の「エレファント・マン」で、アカデミー賞にもノミネートされている。
次に監督した「砂の惑星」は、当初の監督が降板したために代理の監督として参加したが、これは「スター・ウォーズ/ジェダイの逆襲」の監督依頼を断ってまで撮影したがヒットするにはいたらなかった。
しかし次の「ブルー・ベルベット」では、デヴィッド・リンチの持ち味である、難解でカルト的な要素を含んだ内容が復活、評論家達に高評価を受ける作品を作り上げた。
その後、彼の作品らしいテレビ映画の「ツイン・ピークス」が大ヒットし、舞台である田舎町ツインピークスへのツアーが組まれるなど、「ツイン・ピークス」マニアが出現し社会現象までになった。
ちなみに「ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間」は、TV版「ツイン・ピークス」以前のストーリーをデビッド・リンチ自身が映画化した。
デビッド・リンチの名声を高めたのが、ニコラス・ケイジを起用した「ワイルド・アット・ハート」で、カンヌ国際映画祭で最高の賞であるパルム・ドールを受賞したことによる。
カルト的な人気を誇るリンチらしい作品「ロスト・ハイウェイ」を監督後、世間をあっと言わせる作品を発表する。
デヴィッド・リンチらしくないと言っては失礼だが、純粋なヒューマンドラマ「ストレイト・ストーリー」は、関係者から絶賛され、主演のリチャード・ファーンズワースは、史上最年長(当時79歳)でアカデミー賞の主演男優賞にノミネートされるなど、話題を振りまいた作品。
近年も「マルホランド・ドライブ」「インランド・エンパイヤ」など、デヴィッド・リンチらしい難解でありながらカルト的要素を含んだ作品を作り、観るものを悩ませている。
デヴィッド・リンチ監督作品で共通しているのが、一度観ただけでは理解するのが難しい作品が多く、観る人によって解釈が異なることが多い。
そのために、尊敬の念を込めてデヴィッド・リンチを”カルトの帝王”という人たちもいる。
デヴィッド・リンチは映画監督としてだけでなく、TV作品も数多く監督しており、俳優としても映画に出演している。
また、彼の作品には、故人ジャック・ナンス(イレイザーヘッド主演)、カイル・マクラクラン(ツイン・ピークス他)などが常連俳優として有名である。
ちなみにデヴィッド・リンチのように、カルト的な主人公を描いた問題作「ボクシング・ヘレナ」の監督ジェニファー・リンチは彼の娘である。

Filmography/代表作品

イレーザーヘッド(1976)
(Eraserhead)
 
エレファント・マン(1980)
(The Elephant Man)
英国アカデミー賞
作品賞、主演男優賞
セザール賞 外国映画賞
砂の惑星(1984)
(Dune)
 
ブルーベルベット(1986)
(Blue Velvet)
全米批評家協会賞
作品賞、監督賞
LA批評家協会賞 監督賞
ワイルド・アット・ハート(1990)
(Wild At Heart)
カンヌ国際映画祭 パルム・ドール
キング・オブ・アド(1991)
(Kings Of Ads)
 
ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間(1992)
(Twin Peaks: Fire Walk With Me)
 
デューン スーパープレミアム[砂の惑星・特別篇](1994)
(Dune)
 
キング・オブ・フィルム 巨匠たちの60秒(1995)
(Lumiere & Company)
 
ロスト・ハイウェイ(1997)
(Lost Highway)
 
ストレイト・ストーリー(1999)
(The Straight Story)
インディペンデント・スピリット賞 主演男優賞
ゴールデングローブ賞 主演男優賞
マルホランド・ドライブ(2001)
(Mulholland Dr.)
カンヌ国際映画祭 監督賞
全米批評家協会賞 作品賞
NY批評家協会賞 作品賞
LA批評家協会賞 監督賞
セザール賞 最優秀外国映画賞
インランド・エンパイア(2006)
(Inland Empire)
全米批評家協会賞 実験的映画賞

recommend/お薦め作品

デヴィッド・リンチ監督の映画で、デビュー作の「イレーザー・ヘッド」二作目の「エレファント・マン」は観ておきたい作品。
「イレーザー・ヘッド」は、デヴィッド・リンチの難解でカルト的な作風をよく著している作品で、私的にはお薦めだが部分的にグロテスクなシーンが登場することから、その手の映像が苦手な方は、パスした方が良いだろう。
「エレファント・マン」は、イギリスで実在した人物をモデルに映画化した作品。
病気のため容姿に異常を来し、その容姿が象に似ていることからエレファントマンと呼ばれ、見せ物小屋に出ていたジョゼフ・メリックの人生を描いた問題作。
リアルなエレファントマンを描いているため、目を覆いたくなるようなシーンも登場するので、その辺は考慮してみた方が良い。
「ブルーベルベット」「ワイルド・アット・ハート」は、デヴィッド・リンチ監督の第二期作品群で「イレーザー・ヘッド」から更に進化したリンチの作品が見れるお薦め作品。
「ブルーベルベット」では、小さな町のブラックな部分に焦点を当てたサスペンス映画だが、そこはデヴィッド・リンチの映画である一筋縄ではいかない。
見所の一つにデニス・ホッパーの壊れた演技に注目。
カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞した「ワイルド・アット・ハート」では、イカレた男女のブラックな部分を描いたバイオレンス・ロードムービー。
デヴィッド・リンチの感性で、若い男女の暴力や死、愛、セックスを過激に表現したカルト的要素を含んだ映画。
この作品でもニコラス・ケイジのキレた演技に注目。
デヴィッド・リンチ監督の後期の作品「ロスト・ハイウェイ」「マルホランド・ドライブ」は、彼の第三期作品と位置づけたい作品。
これらのサスペンス作品は、これぞデヴィッド・リンチと言える映画。
難解でありながら観るものを引きつけるこれらの作品は、これまでのデヴィッド・リンチの映画に比べると全体的にバランスが取られて観やすくなっている。
それでも一度観ただけでは、理解することが難しい作品であることに変わりはない。
デヴィッド・リンチ監督自身も映画の詳細に関しては、殆ど発言することはなく観るものの感性に任されている。
そういったデヴィッド・リンチの映画で異彩を放つ?「ストレイト・ストーリー」は、デヴィッド・リンチとしては実にストレートに描いた異例なヒューマンドラマ。
73歳の老人を主人公に、家族や人間関係を描いたロードムービーは、ほのぼのとしていて観やすい映画で周りをアッと言わせた作品。
主人公の故人リチャード・ファーンズワース(当時79歳)の大ベテランらしい重厚な演技力に注目したい。
デヴィッド・リンチ監督の映画を観るなら「ストレイト・ストーリー」を除いて、何度でも見直しが出来るDVDでの鑑賞がお薦め。

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