Directors love | How I Learned to Stop Worrying and Love the Directors (または私は如何にして心配するのをやめて監督たちを愛するようになったか)

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John Cassavetes(ジョン・カサヴェテス)

ジョン・カサヴェテス インディペンデント系の映画を語る上で、ジョン・カサベテス監督(1929年12月9日~1989年2月3日)を外すことは出来ない。
インディペンデント映画の父と言われるジョン・カサベテスは、映画俳優としてデビュー。
その後、仲間達と即興で演じられた自主制作映画「アメリカの影」を制作、ジョン・カサベテスの監督デビュー作となる。
ジョン・カサベテスの名を知らしめたのは、自宅を抵当に入れて資金を調達し、その自宅で撮影された「フェイシズ」である。
この偉大なるインディペンデント映画(自主制作)は、ヴェネチア国際映画祭で男優賞を受賞、アカデミー賞にもノミネートされた。
これをキッカケにジョン・カサベテスは、監督として認知され、ハリウッドにインディペンデント映画と言うジャンルを認知させた。
その後もハリウッドと距離をとり、インディペンデント映画を撮り続け、現在のインディペンデント映画界に多大な貢献をし、関係者に影響を与えている。
ジョン・カサベテスは、自分の映画制作のために俳優として映画に出演していたようなもので、出演料などの他、彼の財産は総て映画制作のために費やされた。
そして妻の女優ジーナ・ローランズを主演にした「グロリア」は、ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞し、インディペンデント映画の関係者に勇気を与えた。
また「ラヴ・ストリームス」はベルリン国際映画祭で金熊賞、国際批評家連盟賞を受賞し、ハリウッドのような巨大システムでなくとも成功できることを証明した。
ジョン・カサベテスのインディペンデント映画に対する貢献度は計り知れない物があり、現在でも彼を崇拝する映画関係者は多く存在する。
彼はインタビューなどで「ハリウッドのやり方には染まりたくない」と公言していた。
「関心があるのは、自分が信じる映画を作ることだけだ」「映画を作っている時は、それが人生だ」等と言って、自分の信じた映画だけを制作し続けた根っからの映画人。
そんなインディペンデント映画の父は、1989年に60歳の若さでこの世を去った。ジョン・カサベテスの死は非常に残念でならない。
ちなみに女優ジーナ・ローランズとの子供であるニック・カサベテスも俳優と監督業に就いていて、現在進行系である。

Filmography/代表作品

アメリカの影(1958)
(Shadows)
 
よみがえるブルース(1961)
(Too Late Blues)
 
愛の奇跡(1963)
(A Child Is Waiting)
 
フェイシズ(1968)
(Faces)
ヴェネチア国際映画祭
男優賞、イタリア批評家賞
ハズバンズ(1970)
(Husbands)
 
ミニー&モスコウィッツ(1971)
(Minnie and Moskowitz)
 
こわれゆく女(1975)
(A Woman Under the Influence)
 
チャイニーズ・ブッキーを殺した男(1976)
(The Killing of a Chinese Bookie)
 
オープニング・ナイト(1977)
(Opening Night)
 
グロリア(1980)
(Gloria)
ヴェネチア国際映画祭
金獅子賞受賞
ラヴ・ストリームス(1984)
(Love Streams)
ベルリン国際映画祭 金熊賞
国際批評家連盟賞
ビッグ・トラブル(1986)
Big Trouble
 

recommend/お薦め作品

ジョン・カサベテスの作品は、低予算で作られているが、ヒューマン・ドラマが中心であることから、今観ても多少のチープさはあってもそこまで違和感を感じることはないだろう。
ジョン・カサベテスの初監督作品「アメリカの影」は、彼の原点でもあることからも是非観ておくべき映画。
俳優達に即興で演じさせ映像化した「アメリカの影」は、観ている私たちに訴えてくるような作品に仕上がっている。
アメリカの中流家庭の離婚の危機が迫る夫婦関係を見事に描いた「フェイシズ」は、ヴェネチア映画祭で最優秀監督賞を受賞し、監督として認められた作品。
「フェイシズ」は、撮影に3年を要しその殆どがジョン・カサベテスの自宅で撮影されている。
いわゆる自主制作で最も成功した作品の1つでもあり是非観ておきたい映画。 「こわれゆく女」も観逃してはいけない、ジョン・カサベテスの妻ジーナ・ローランズが普通の家庭の妻が、精神を病んでいく姿を好演しており、アカデミー賞の監督賞と共に主演女優賞にノミネートされている。
「グロリア」でもジーナ・ローランズは、超クールな中年女役を演じ、その演技は伝説化しているほど。
「グロリア」は、ジョン・カサベテスにとって、初めて興行的にも成功した作品である。
近年「グロリア」のリメイクが作られたが、ジーナ・ローランズの演技とそれを引き出し、人を引きつけるような映像を生み出したジョン・カサベテスの「グロリア」にはかなわない。
そして自らも出演しジーナ・ローランズと競演している「ラヴ・ストリームス」は、「グロリア」に続き成功した作品。
夫と娘を愛するあまり精神が崩壊していく妻、その弟でプレーボーイだが人を愛することが出来ず、禁断の愛に走った男を描いたヒューマン・ドラマ。
いずれの作品もジョン・カサベテスの演出によって引き出された俳優達の演技力が見物の映画。
なかなか手に入りにくい作品ばかりだが、インディペンデント映画の父と言われるジョン・カサベテス監督作品を制覇してみてはどうだろうか。

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